「焼き破り」による家屋侵入

サムターン回しや、ピッキング、こじ破りなど様々な侵入手口が 存在しますが、焼き破りという侵入手口も見逃してはなりません。
ドアではなく、ガラス窓を破るために行われる手口なのですが、 ライターや携帯用ガスバーナー等でガラス面を焼いて、 その直後に冷水を浴びせてガラスを破壊し、侵入する手口です。
急激な温度変化に弱いガラスの特性を利用した手口です。
ガラス窓に対してしか行えない手口ですが、泥棒側から見ての利点として、
1.鈍器でのガラス破りよりも音を立てずに行える
2.サムターン回しやピッキングよりも技術的に簡単に行える
3.ライター・バーナーは持ち歩いていても怪しまれない 等の点があります。

家屋侵入に対する対策は、ドア・窓・塀など、シチュエーションによって 対策・手法は異なりますが、その目的は全て共通しています。
まず、「侵入しようという気にさせない」 また、「侵入にかかる時間を長くなるようにする」です。
警視庁の資料によると、 「5分以内」なら58%が侵入を実行します。
「5分を超え10分以内」なら20%が実行し、 「10分を超え15分以内」なら13%に減少します。
ドアに補助錠をつけるように、通りや廊下に面した窓にも補助錠を設置することが必要です。
例え、窓を破られても、対策をしている姿勢を侵入犯にアピールでき、抑制効果に繋がります。
また、格子は必須です。
加えて、格子を取り付けてあるネジが容易に取れるようになっていないか、 定期的に点検しておく必要もあります。
また、侵入犯に心理的プレッシャーを与え、作業を遅くさせるために、 及び、犯行を諦めさせるための対策も必要です。
近づいたり、鍵がかかっているのにムリヤリ窓を開こうとすると、 音や光が出るセンサー付きの警報装置をつけることも有効です。